悲嘆(グリーフ)は、死別に伴って誰にでも起こりうる正常な反応ですが、特に災害によるご遺族は、突然、予期せず大切な人を失うため、悲嘆が長引く危険性があります。 次のような要因が重なっている場合は自分だけで抱え込まず、できるだけ周囲や支援機関のサポートを受けるようにしましょう。また、支援者の方は、特に注意して見守って下さい。 故人が、かけがえのない大切な存在であった場合 同時に、または連続して多くの死別や喪失が重なっている場合 ご遺族自身が死の原因に直接的・間接的に関与したと自分で強く感じている場合 遺体が見つからない場合 ご遺体の損傷が著しいなど、ショックを受けるような状況を目撃している場合 故人と生前に葛藤や愛憎関係にあった場合 過去に未解決な喪失体験がある場合 何らかの心の病にかかったことがある、あるいは現在かかっている場合 災害以前から不安を感じやすい人の場合 悲しみを話せる人がいなく、孤立している場合 子どもや思春期の人たちが、大切な人を亡くした場合 死別によって経済的な困難が大きい場合 何らかの訴訟問題や法的措置が絡んでいる場合 ※瀬藤乃理子、丸山総一郎 (2010):『複雑性悲嘆の理解と早期援助』緩和ケア20(4):338-342頁などを参照
悲嘆(グリーフ)は、死別に伴って誰にでも起こりうる正常な反応ですが、特に災害によるご遺族は、突然、予期せず大切な人を失うため、悲嘆が長引く危険性があります。
次のような要因が重なっている場合は自分だけで抱え込まず、できるだけ周囲や支援機関のサポートを受けるようにしましょう。また、支援者の方は、特に注意して見守って下さい。
※瀬藤乃理子、丸山総一郎 (2010):『複雑性悲嘆の理解と早期援助』緩和ケア20(4):338-342頁などを参照