遺族を傷つける可能性のある言動


支援する方へ

励まそうと思ったり、慰めたりするつもりでいった言葉や言動が、深い悲嘆(グリーフ)の中にいるご遺族をさらに傷つけてしまうことがあります。このことを「二次被害」といいます。二次被害を最小限にするために、支援する人は、次のような言動にはくれぐれも注意して下さい。

 

〇そのうち楽になりますよ。時間が解決してくれますよ。

・その場の気やすめに聞こえます

 

〇泣いてばかりいないで…。

・ 感情を表出することを禁じているように聞こえます

 

〇泣いたほうがいいですよ。

・悲しくても泣くことができない場合があります

 

〇あなたはまだいいほうですよ。

・ 他人との比較は慰めになりません

 

〇あなたがしっかりしないと…。

・ 心のよりどころを失っている時には、その言葉はつらく聞こえます

 

〇そんなに悲しんでいたら、亡くなった人が心配しますよ。

・ 悲しむことが悪いように聞こえます

 

〇思ったより元気そうですね。

・ 心の悲しみを理解してもらえていないと感じます

 

〇早く乗り越えてね。

・ 気持ちを理解してもらえていないと感じます

 

〇私だったらとても耐えられないわ。

・他人事のように聞こえます

 

その他、自分の「価値観の押しつけ」や、期待を裏切るような「できないことの約束」は、しないでおきましょう。

 

※日本DMORT編「家族(遺族)支援マニュアル(東日本大震災編)」参照。http://dmort.jp/