南海トラフ地震など、次の自然災害がいつ起こってもおかしくない日本で、遺族や遺児となる人を1人でも減らすためには、多くの人たちが防災に対する関心と正しい知識をもつ必要があります。日本に住む限り、すべての人が自分自身も被災したり、災害で大切な人を失ったりする危険性と、隣り合わせに生きています。 災害の情報は、スマートフォンやメディアなどを通して、かなり素早く入手することができるようになりました。しかし、災害後の状況は刻々と変化します。情報を待っていては間に合わないこともあります。また、情報を得ても、そのあと、どのように行動するかは自分次第です。情報や他の人の意見に依存して動くのではなく、自分で判断して動くことが大切です。 防災に関して、大切なことを事前に知り、準備しておくことが非常に重要です。一方で、災害に遭遇したら、知識や想定にとらわれず、主体的に行動する必要があります。 災害に遭った時には、何よりもまず「自分自身のいのちを守る」ために動いて下さい。そして、家族にも、私を探すより前に、まず自分自身のいのちを最優先に守るように、前もって伝えておいて下さい。これまでの災害でも、大切な人を心配し、その人を探しに行ったために、自らのいのちを落とした人が多数います。 いのちさえ助かれば、またその人と会うことができます。家族ひとりひとりが、まず自分のいのちを守りましょう。そして普段から、家族とそのことについて、言葉できちんと確認しておきましょう。 【知っておきたい防災の知識】 〇地震がきたら、衝撃や落下物から、まず頭を守りましょう 〇津波の危険が予測される場合は、揺れがおさまり次第、急いで高い場所に逃げましょう。 5メートルの津波だと、ビルの1階が水につかります。 10メートルの津波だと、ビルの2~3階が水につかります。 ただし、地形や津波の流れによって高さが変わるので、できるだけ高い場所に避難しましょう。 〇常に同じ避難所を目指すことが安全とは限りません。 風水害の場合は、無理に屋外に出てないほうが良いこともあり、河川には絶対に近づかない、河川から離れた避難所に避難することが大切です。 〇1つ目の揺れ、1つ目の津波が1番大きいわけではないため、大丈夫そうだと思ってもすぐに戻らないようにしましょう。 〇家族も自力で逃げていると信じ、家族を探しに行かないようにしましょう。先に自分の身の安全を確保することが大切です。そのために、平時からそのことを家族と申し合わせておきましょう。 〇渋滞で動けなくなることも多いため、災害時は車での移動は避けましょう。 〇普段から少しずつ意識して災害への備えをしましょう たとえば、 避難経路や避難所の確認(実際に歩いてみることが大切です) 自宅の安全性・耐震性の確認 災害時の待ち合わせ場所や連絡方法など、家族の決めごと 防災訓練や避難訓練への参加 家具の転倒防止 水の備蓄 *上記の情報は、片田敏孝先生の「人が死なない防災」(集英社新書)を参考にしました。
災害の情報は、スマートフォンやメディアなどを通して、かなり素早く入手することができるようになりました。しかし、災害後の状況は刻々と変化します。情報を待っていては間に合わないこともあります。また、情報を得ても、そのあと、どのように行動するかは自分次第です。情報や他の人の意見に依存して動くのではなく、自分で判断して動くことが大切です。
防災に関して、大切なことを事前に知り、準備しておくことが非常に重要です。一方で、災害に遭遇したら、知識や想定にとらわれず、主体的に行動する必要があります。
災害に遭った時には、何よりもまず「自分自身のいのちを守る」ために動いて下さい。そして、家族にも、私を探すより前に、まず自分自身のいのちを最優先に守るように、前もって伝えておいて下さい。これまでの災害でも、大切な人を心配し、その人を探しに行ったために、自らのいのちを落とした人が多数います。
いのちさえ助かれば、またその人と会うことができます。家族ひとりひとりが、まず自分のいのちを守りましょう。そして普段から、家族とそのことについて、言葉できちんと確認しておきましょう。
【知っておきたい防災の知識】
〇地震がきたら、衝撃や落下物から、まず頭を守りましょう
〇津波の危険が予測される場合は、揺れがおさまり次第、急いで高い場所に逃げましょう。
5メートルの津波だと、ビルの1階が水につかります。
10メートルの津波だと、ビルの2~3階が水につかります。
ただし、地形や津波の流れによって高さが変わるので、できるだけ高い場所に避難しましょう。
〇常に同じ避難所を目指すことが安全とは限りません。
風水害の場合は、無理に屋外に出てないほうが良いこともあり、河川には絶対に近づかない、河川から離れた避難所に避難することが大切です。
〇1つ目の揺れ、1つ目の津波が1番大きいわけではないため、大丈夫そうだと思ってもすぐに戻らないようにしましょう。
〇家族も自力で逃げていると信じ、家族を探しに行かないようにしましょう。先に自分の身の安全を確保することが大切です。そのために、平時からそのことを家族と申し合わせておきましょう。
〇渋滞で動けなくなることも多いため、災害時は車での移動は避けましょう。
〇普段から少しずつ意識して災害への備えをしましょう
たとえば、
*上記の情報は、片田敏孝先生の「人が死なない防災」(集英社新書)を参考にしました。