支援する人の姿勢


支援する方へ

死別を経験したご遺族のニーズはさまざまですが、多くのご遺族が、次のようなことを望んでいます。

 

  • 家族や近親者の安否や所在を確認したい、あるいは生存の可能性についての情報を知りたい
  • どのような状況で死が起きたのか、事実を知りたい
  • 不安を和らげるための精神的サポートがほしい
  • 現時点で行われている生活上の支援や、今後どのようなことが行われるかなどの情報がほしい
  • 自分自身に今、何ができるのかなど、不安なことや聞きたいことの相談できる所(人)がほしい

(これ以外にもいろいろなニーズがあります)

 

どのような立場であろうとも、支援する立場で関わる場合は、災害で大切な人を失った人たちに、何が役立ち、何が役立たないのかを理解し、その人たちの求めに応じて、慎重に、思いやりをもって適切に対応することが大切です。

 

また、死別や大切なものを失うと、悲しみや不信、絶望、否定、怒り、罪責感といったさまざまな感情が生じ、それらは大きな苦痛を伴います。行動面でも、感情が失われたかのように無表情になったり、何事もなかったように振る舞ったり、ひどく感情的になって泣き叫んだり、支援者に対して強い口調で怒ったりすることがあるかもしれません。

 

これらのことは、過酷な状況下で人々がとる一般的な変化(反応)であり、支援する人には、このような災害後の反応を理解し、難しい感情や行動に対しても、受け入れる心の広さが必要です。