外部から被災地に支援にはいるとき


支援する方へ

災害直後、被災地には、外部からたくさんの支援者がやってきます。それは、被災地の人々、特に現地の支援者にとって、とてもありがたいことである反面、外部からくる人たちをコーディネートしたり、初めて来る方にもわかるように準備を行う、といった新たな仕事も増えます。

 

近年、外部から支援に入る人たちには、「受援力」が必要といわれています。この「受援力」という言葉は、「相手が受け取りやすい支援を提供できる力」という意味です。災害時には、被災地の事情や文化、人々の状況などを十分に理解して、地元の人たちに負担をかけない、地元の人たちのニーズに合わせた支援を行うことが、とても重要になります。

 

以下は、外部から被災地に入る支援者の方に、気をつけてほしい事柄です。

 

1.自分が短期間しか援助できないことを認識しましょう。被災地では、現地の支援者しかできない支援があります。それを助けるつもりで活動しましょう。現地の支援者に対し、いつもねぎらいの言葉を忘れないようにしましょう。

 

2.支援を始めるときは、被災地の人々が何を望んでいるのか、何を必要としているのかに焦点をあて、今できる支援から考えていきましょう。

 

3.やったほうが良いことと、やれることは違います。その地域のマンパワーを考慮することも、とても大切です。

 

4.情報は丁寧に扱いましょう。他の支援者と共有した方が良い情報と、プライバシーを保護すべき情報を、きちんと分けて扱いましょう。

 

5.外部からの支援者の方も、過労や燃え尽きに十分に注意して下さい。被災地での活動は、支援したいという気持ちや精神的緊張から、過剰に活動してしまいやすい環境にあります。また、心に傷をもつ人たちのサポートは、強い疲労感や無力感を引き起こすことを覚えておき、休息をとりながら活動するように、十分に注意して下さい。

 

災害支援者注意事項一覧(PDF配布可)