喪失とは


悲嘆(グリーフ)とは

大切な誰かを失うことは、苦痛に満ちた出来事であり、人生最大の試練と言われています。失って初めて、人は死別がこれほどつらく、悲しいものだと実感することが多いものです。

 

重大な死別体験のあとには、悲しみ以外にも、怒りや罪責感、落ち込みなど、あらゆる種類の思いもよらない感情に苦しめられます。また不眠や極度の疲労感など、身体にもさまざまな症状が出現します。これらの症状は悲嘆反応と呼ばれますが、時には永遠に続くのではないかと思うほど強く、その人の人生や生活そのものを圧倒することがあります。

 

悲嘆反応は非常に個人差があるものですが、一方で、多くの人に共通して見られるものもあります。あらかじめそれを知っておくことで、死別を体験したとき、悲しみに対処しやすいと言われています。

 

また支援する人にとっても、大切な人を失った悲しみを理解しておくことで、ご遺族の置かれている状況やニーズ、抱えている問題を早く察知し、より適切に対応できるようになると言われています。